人生ならぬヲタ生について考えてみた(8/31追記)
今回のツアー後、某ヲタさんが多ステのこと叩かれたというツイートをしてて、黙っていられなくなったので思いを徒然と書いてみた。私は言葉尻がキツイとよく言われるので、そういった文章が嫌いな人は全力でブラウザを閉じて下さい。それでも暇だから読んでやろうという方だけ読んでくれたら嬉しいです。
まず〝コンサートに行く〟と言っても目的がそれぞれ違う。
友達と一緒に盛り上がりたい人もいれば、自担を観察したい人、絶対にファンサもらいたい人、とにかく回数入りたい、席重視、など様々だが、基本的に、可能限り何度でも行きたいというのがヲタクの性だと思う。
「〝うらやましくない人〟は炎上しにくい。有吉(弘行)さんは猿岩石として一世を風靡した後不遇の時代が長く、自殺を考えたこともあるという。いくら人気者とはいえ、明日から有吉弘行になりたい人は数少ない。デブ、ハゲ、苦労人などの活躍に、世間は寛大だ。スポーツ選手の好感度についても、説明できる。誰もが多少のスポーツ経験はあるから、選手たちの努力も想像しやすい」
と、私の敬愛する社会学者の古市憲寿氏は言うがその通りだと思う。
古市理論から言うと、多ステ派が叩かれる理由は、それが出来ない人から見て〝うらやましい〟からということになる。実際、多ステしている人は多ステしている人を叩いたりはしない。
私自身学生時代は1ツアー1公演が普通だと思っていたし、そんな中で自分がチケット当たらずに他人が何公演も当たっていたら、ちょっとした暴言くらいは吐いていたかもしれない。きっと〝うらやましい〟気持ちを抑えられないから。
「複数名義作るのはルール違反だ」
「転売や自分以外のチケットで入るのは禁止だ」
というけど、実際自分に〝自由な時間〟と〝十分なお金〟があったらどうか、想像して欲しい。
例え話だが、モデルや女優が美しく華やかでいられるのはその影に血の滲むような〝努力〟があるからだし、私の体重がいつまでたっても減らないのは食っているという〝事実〟があるからである。
体質などのポテンシャルも多少影響するとは思うが、大体の人は美と不摂生を並行して行うことは困難で、私は不摂生を選んだ。
おかげでビジュアルで得をしたことは無いけど、毎日のご飯は美味しい。
多ステも同じことだと思う。
〇〇公演入りました!というツイートを見ると「うらやましいな〜」「楽しそうだな〜」と思うのがヲタクとして当たり前の心情だと思うが、その気持ちを嫉妬として相手にぶつけるのは違う。
どんぶりメシ片手に「なんでテメェばっか男にチヤホヤされてんだ不公平じゃねぇか!」と美人に当たり散らすくらい違う。
多ステする人はチケットを勝ち取るため必死に情報集めをし、当選確率をあげるために名義もたくさんもっている。(家族や友人名義で当選のチケットで入る場合は、入場できないかもしれない〝リスク〟も背負っている)時間もお金も費やしているし、他にも色んなものを失っている可能性が高いのだ。
万が一私が、男にチヤホヤされたり可愛い服を着たくなったら、とりあえずどんぶりメシをお供えご飯(玄米)に変え、色んな雑誌で情報を集め、スキンケアにはSK-IIを、メイクにはデパコスを使って、毎日3キロ走って、1時間半身浴、隙あらばコアを鍛え、しまいには水にフルーツを浸して飲む、みたいな生活をしようと思う。
話が脱線しかけたが〝どちらにせよ、選ぶのは自分〟ということが言いたい。
多ステ派が失うものとしてまず時間。休みの度にコンサートに行っていたら、家族や友人と過ごす時間はグッと減る。「家族のこと考えてない」「あいつ付き合い悪いな」と言われかねないし、有給や希望休入れまくりとなると、職場の人から白い目で見られる可能性が高い。それに、相当な体力が必要になる。5日仕事、2日コンサートでまた5日仕事…となると、並大抵の体力じゃ乗り越えられない。
それからお金。チケット代だけでも馬鹿にならないが、遠征費や複数名義の会員費を含めるとなかなかの額になる。多ステをするために〝通勤は徒歩〟〝自販機を使わない〟〝服は極力買わない〟〝飲み会は行かない〟など日頃から節約をしている人は多い。
私の周りにはなぜか高所得なヲタが多いが、学生時代に勉強という努力をし、今でも過酷な現場で耐えているから、それだけの収入があるのだと思う。
お姉さま世代の知り合いで、仕事でのキャリアもあるから収入もそこそこあって有給も取りやすいという話も聞いたことがあるが、家族をつくることを諦めて、自分の趣味を優先させた上での幸せだということは忘れてはならない。
ちなみに私は学生時代に大した努力をしなかったこともあり、給料も安く休みも取りづらい会社に入ってしまった。多ステをすると給料はほぼ無くなるし、土日に連休をとると相当白い目で見られたし、コンサートの時期と繁忙が重なり体調を壊し、数日働けず、コンサートにも行けなくなったこともあった。(今はその会社を辞めている)それに、ヲタクでいることが楽しくなったことがきっかけで、一時は結婚の約束をした恋人ともお別れするハメになった。
故に、独身なのにお金が無いと嘆いてる人は過去に自分がどれだけサボってきたか一度反省した方が良いし、ご家庭をお持ちの方は自由な時間やお金は少ないかもしれないが、私からすると、そうまでして人生を一緒に歩みたい人と出会えて、結婚できて、子供に恵まれて、という人生のがよっぽど羨ましいので、なんてゆーか、許して欲しい。
気持ちが突っ走ってなんともお見苦し文になり申し訳ないが、何が言いたいかっつーと、同じ趣味だからって自分の価値観を誰かに押し付けるのはやめて欲しいなーってことなんですよ。まわりと比べる必要もないし、自分の価値観で応援すればいいじゃん、って。
だから、このブログを発信したことで私に批判が来たとしてもそれを批判し返すつもりはないし、うんうんそうだよねそういう意見もあるよね〜と受け止める覚悟は出来ている。(出方によっては全力で打ち返すけど笑)
まぁもっとも、批判する方も悪いけど批判される側にも非があると思うので、人は嫉妬する生き物だということを学んで、嫌なら、言い回しを変えるとか鍵かけるとかすれば良いのになーとも思うのだけれども。